多摩管ブログ

こちらは旧ブログです。
<< ブルックナーへの旅のバナー設置しました☆ | main | お墓参り >>

修道院の夜

      【ブルックナー】への旅 第5回

今も現役の修道院でもあるので、
施設は清潔で簡素です。

(写真:客室。一部屋77ユーロでした)
5-2

早めの夕食をピザで済ませたので、
明日の見学に備えて、
持って来た本と音楽を復習しました。


本は最近日本の古本屋でみつけた
朝比奈隆氏(2001年に93歳で没)の随筆集。
(「楽は堂に満ちて」中公文庫)

ブルックナー音楽を
日本人に知らしめたこの指揮者が、
ブルックナーに対する思いを
率直に述べているところを読み返しました。

「19世紀後半は絵画も音楽も、華麗でロマンチックな表現の時代だった。
 ところが彼の音楽は色あせて見えるほど単彩で、
 形式は不器用ときている。
 
 

 オーケストラは突然けたたましく鳴り響くかと思うと、
 まるで沈黙してしまう。
 

 何よりもひどく長かった・・・(中略)

 やがて新しい時代が来た。

 死後幾十年かたって彼の遺言状のようなものが見つかった。
 それには自分の第八交響曲は現行のままで演奏してほしい、と書いてあった。

 多くの優れた文献学者が熱心に彼の草稿を検討し、
 出版する仕事にとりかかった。
 優れた指揮者たちが虚心にその楽譜に取り組み始めた。




 森の中で眠り続けた王女のように、
 音楽は蘇り鳴り響いた。

 音への愛と誠実が、
 鎖を解き放ったのだ。」



 



音楽は、持参していたiPadに
11月に多摩管で演奏する交響曲第六番の全4楽章をダウンロードしてありました。

オイゲン・ヨッフム指揮のバイエルン放送交響楽団が1966年に録音したものです。

作曲家自身が生活をしたその施設で、
彼の残した作品を聴きながら寝入るという
贅沢を味わったのでありました。 




(写真:手前が修道院。向こうが教会)
 



5-1


[次回連載第6回は21日(月)掲載予定です]

ブルックナー】への旅
はじめに。
第1回 無縁だったブルックナー 
第2回  セント・フローリアン修道院ホテル予約
第3回  灼熱のオーストリー
第4回  美しい街と寺院
第5回  修道院の夜
第6回 お墓参り



【ブルックナー】への旅 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.tamakan.net/trackback/1150946
この記事に対するトラックバック